Label: RCSLUM RECORDINGS
Format: CD
盤質:NEW
2020
ドリーム・ポップ(ほんのりジャンク)っていうサウンドの素晴らしさはもとより、ヒップホップ・レーベルの気概としても面白い。かつてヤン富田のTSCからTORUMANがリリースされたことを思い出す。取りもった杉生君にも拍手。
-info-
ソウル・ミュージック×レゲエ×ドリーム・ポップ×渋谷系の幸せな結合。tofubeats「Positive」の録音にも参加したシンガーソングライター/マルチ・プレイヤー、UG Noodleのセカンド・アルバムがRCSLUM RECORDINGSからリリース。
ゆったりとしたテンポで進むひずみと美しさを往復するギターの調べとウィスパー・ヴォイスによる「A Couple (of Blunts)」、ラヴァーズ・ロック「夢の恋人 ft. seizo (Lovers Rock Edit)」、控え目なシンセ・ベース、ヴィブラフォン、パーカッションなどから構成された「iiwake」といった心地の良いナンバーが並ぶ。tofubeatsの楽曲に参加したことでも知られる、1989年生まれのシンガーソングライター/マルチ・プレイヤーのセカンド・アルバムは、いわばソウル・ミュージック×レゲエ×ドリーム・ポップ×渋谷系の幸せな結合。90年代の音楽を想起する人もいるだろうし、ララージやメン・アイ・トラストから溢れ出す多幸感に近しいものを感じ取る人がいてもおかしくない。けれども、ただただ幸せな夢見心地の気分を味合わせてくれるだけの音楽ではない。「ギャングだったあの頃」といった意味深な曲名に暗示されているように、洒落たサウンドに乗って耳に飛び込んでくるちょっぴり物騒なリアリズムもまたこの作品の魅力だ。すべての楽曲の7インチ化を切望する声が聴こえてきそうな全9曲。
「もしも祈りが届くなら、あの夢のつづきを見せてくれ…陽炎のようにゆらめく白昼夢。街中で、車で、部屋で、いつでも夢を。神戸に移られてからのSumahama?での活動も素敵なUGさんによるソロ・アルバム。一番好きな「夢の恋人」のリテイクやサウンドクラウドにあって度肝を抜かれた「iiwake」なんかはもちろん、全編においてこの甘くて危険な…そんなアルバムを知らないのは勿体なさすぎる。今すぐ聞いて。」(tofubeats)
「音楽のチカラについてある教授が色々と言っていたらしい。賛同出来るところもあったけど、多くはネガティブな経験からの言葉な気がした。自分は音楽によって心を動かされた事や、魔法の様に景色が変わる瞬間も何度も体験している。自分達と一緒にUG Noodleの音楽を聞けば意見も変わるかもね。」(BUSHMIND)
「ファンクをやさしく手なづけて、眠りとめざめの狭間でまどろみながら、ひそやかにくり広げられるギター弾きのリサイタル。すみずみまでさわやかな官能にあふれているアルバムです。」(酒井隆史)
TRACK LIST :
1. Prelude (Instrumental)
2. A Couple (of Blunts)
3. 夢の恋人 ft. seizo (Lovers Rock Edit)
4. iiwake
5. ギャングだったあの頃
6. 三本指のジャズマンのマイナー・スウィング
7. ポリュフェモス
8. キケンなうわさ
9. Breath
PROFILE : UG Noodle
1989年生。シンガー・ソングライター/マルチ・プレイヤー。ギタリストとしてtofubeats「Positive feat. Dream Ami」の録音に参加。ドラマーとしてバンド「林拓と波」に参加、ブリジット・セント・ジョンの来日公演をサポート。自身も参加するインドア・ポップ共同体「sumahama?」では『demos?』を自主レーベルより配信/カセットにてリリース。水曜日のカンパネラ「桃太郎」のMV制作等で知られるオタミラムズと共に「夢の恋人」「July」「Layer」を映像化。UG Noodle名義では2013年に第一作「The Indian Waltz」(Octave / Ultra-Vybe)を発表。